ウーパールーパーの寿命

ウーパールーパーは、ネオテニーと呼ばれる、完全に大人にならない子供の性質を残した、不思議な両生類です。そんなウーパールーパーは両生類としては、かなり長生きでもあります。

ウーパールーパーは、自然界では、捕食されたり病気にならなければ、２０年間は生きるという、とても寿命が長い生物です。

ウーパールーパーは、子供の期間が半年位で成体になるので、成体の期間がとても長い両生類という事になります。

ペットの代表格の犬や猫でも、２０年生きるのは余りいないのですから、両生類のウーパールーパーの寿命の長さが分かります。

しかし、自然界では長生きのウーパールーパーは、人が飼育すると、５年～８年間という寿命になってしまいます。主な原因は、狭い水槽で飼う事による、ストレスや水質の悪化による病原菌による病気によって抵抗力が落ちて死んでしまうのです。

ですが、より、ウーパールーパーに愛情を注いで、水質管理を徹底し寿命を２５年まで伸ばしたウーパールーパーも記録にはあるそうです。結局は、飼い方次第で短命にも長寿命にもなるのでしょう。

ウーパールーパーは、ネオテニーだと説明しましたが、全てのウーパーがずーっと子供の姿のままとは限りません。

時々には、変体してメキシコサラマンダ―になってしまう個体もいます。このメキシコサラマンダ―、見た目がグロテスクな上に、エラ呼吸を捨て去ってしまい、肺呼吸に変化してしまいます。それにより寿命も短くなり、５年程度で死んでしまうようです。

それを防ぐには、水温を上げすぎない事と、水槽の水位を下げない事で、こうする事で甲状腺ホルモンが働かず、変体を抑制できるようです。